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オフィスレイアウトは集中力や生産性向上に大きく関わります。見た目と機能性を両立させるためのレイアウトには、どのようなパターンがあるのでしょうか。
本記事では、オフィスのレイアウトパターンを、基本的なものから応用パターンまで7種類紹介します。
オフィスのレイアウトパターン 基本の3つ

向かい合わせスタイル(対向型レイアウト)

対向型レイアウト座席同士を向かい合わせにしたスタイル。
小さなスペースにも設置が可能です。、向かい合わせなので、スタッフ同士のやり取りがスムーズです。
■メリット
- コミュニケーションを取りやすいこと
- レイアウトの変更がしやすい
- グループワークを進めたいプロジェクトなどの案件におすすめ
応用が効きやすい、シンプルかつスタンダードなレイアウトといえるでしょう。
■デメリット
- 個人作業をしたい場合などに集中しづらい
- 向かい合わせでコミュニケーションがとれる反面、他のグループからは距離が遠い
- 集中しやすくするためには、デスク前に低い仕切りを設けることを検討すると良いでしょう。
背中合わせスタイル(背面型レイアウト)
座席同士を背中合わせに配置する背面型レイアウトは、必要な時のみ振り向いてコミュニケーションをとれるため、集中できる環境とコミュニケーションの取りやすさがバランス良いスタイルです。
■メリット
- 集中力を必要とする仕事に向いている
- 振り向けばコミュニケーションがとれる
■デメリット
- 他のチームとの連携がとりづらい
- チームリーダーが一目で状況を把握しづらい
- 仕切りなどに費用がかかる
教室スタイル(同向型レイアウト)

同向型レイアウトはみんなが同じ方向を向く教室のようなスタイル。学校の教室やコールセンター、銀行などによく見られるタイプです。1人で作業することを想定した仕事場でも効果的といえるでしょう。
■メリット
- スタッフ全員が同方向を向いているので、集中したい作業に向いている
- チームリーダーが後ろから見た時に、状況を一目で把握できる
- 集中したい環境とコミュニケーションの取りやすさ両方にメリットがある
■デメリット
- チームリーダーに監視されている感覚を持たれることがる
- 横の席の人とはコミュニケーションがとりやすいが、それ以外の人とはとりづらい
- グループワークにあまり向いていない
動線確保のためスペースも必要なので、決まった業務を効率よくこなす職場には向いているレイアウトです。
オフィスのレイアウトパターン 応用の4つ

次に応用的なレイアウトパターンを紹介します。
固定の自席設けず、そのときの仕事によって自由に席を選ぶフリーアドレスタイプをはじめとして、さまざまなレイアウトをまとめました。
フリーアドレススタイル(フリーアドレス型レイアウト)

固定席を設けず、自由な席で仕事ができるフリーアドレス型レイアウトは、プロジェクトや仕事の状況に合わせてチームを組むときなどに適しています。
向かい合わせでのデスク配置を取り入れればコミュニケーションが取りやすく、業務もよりスピーディーに行えるでしょう。オフィスの省スペース化にもつながります。
ブーススタイル(ブース型レイアウト)

ブース型レイアウトは座席に仕切りを設けて、ブース席にしたタイプです。スタッフそれぞれが仕事に集中できるレイアウトといえるでしょう。1人で業務にあたるスタッフや、より専門的な作業、職種に適したスタイルです。他スタッフが視界に入らないため、集中力を高く保つことが可能。アイデアを考えるほか、業務の生産性を向上させる効果があります。
コミュニケーションや連携が難しくなることがデメリットですが、クリエイティブ職が多いオフィスであれば導入するメリットのほうが大きいかもしれません。
クロススタイル

コミュニケーションの活性化に最適なのがクロススタイル。テーブルを縦と横にクロスして設置します。スタッフの歩けるスペースが広くなり人と話をしやすくなるほか、動線が自由になることもメリットです。
ブーメランスタイル

最後のブーメランスタイルは、120℃のテーブルをつかったレイアウト。1人でつかえる机の面積を広くすることで、集中力を向上させます。ちょうどよい距離感でのコミュニケーションも持ちやすい、スタイルです。
デスクが大きいためオフィス内のスペース広く使う必要があることと、配線が難しいことはデメリットと言えそうです。
おしゃれなレイアウトにするコツ

おしゃれなレイアウトにするコツとしては、
- デスク周りのスペース確保と整理された動線
- オフィスのコンセプトカラーを決める
- インテリア、照明、ブラインドにこだわる
- 観葉植物などのリフレッシュ要素を取り入れる
などが挙げられます。
■デスク周りのスペース確保
適切なスペースを設けることで、オフィスはスッキリと見えます。また、動線が整理されていれば移動もしやすく、心理的な快適性も増すでしょう。
■コンセプトカラーを決める
オフィスレイアウトのコンセプトカラーを決めることで、統一感を出すことが可能です。3色ほどの色合いでオフィスをブランディングすれば、整った印象のあるオフィスにできるでしょう。
■インテリア、照明、ブラインドにこだわる
家具やブラインドといったインテリアでイメージを演出する方法もあります。オフィスのコンセプトとインテリアを合わせれば、統一感ある洗練されたイメージを演出できますすし、丸みのあるテーブルなどを用いれば、あたたかみのあるオフィスに近づくでしょう。
木製のブラインドやバーチカルブラインドなど、ブラインドの色や材質にこだわるのも良いですね。圧迫感ある大きな家具や背の高い什器は避け、抜け感あるガラスの仕切りや背の低い什器などを取り入れれば、オープンでスッキリとした印象になります。
さらに、雰囲気に合わせた照明にするのもおしゃれなオフィスを作るポイントです。デスクごとに照明を当てる、間接照明を照らすなど、オフィスで目指したいイメージにあわせた照明計画が大切です。暖かみのあるおしゃれなスペースを目指すなら、暖色系の照明を選ぶとよいでしょう。
■リフレッシュ要素を取り入れる
観葉植物などのリフレッシュ要素を取り入れることもぜひ検討してください。緊張感の軽減に、グリーンはとても効果的。
観葉植物をパーティション代わりにしたり壁に植物をかけたりと、緑を取り入れることでやわらかい雰囲気を作れます。
コロナ禍におけるオフィスレイアウトパターンとレイアウト変更の注意点

コロナ禍で仕事の仕方が変化したことにより、オフィスに出社する従来の働き方だけでなく、座席を決めないフリーアドレスやABWといったスタイルを導入する会社も増えています。
オフィスのレイアウトパターンも、フリーアドレススタイルやブーススタイルなど、飛沫感染対策をふまえた一定の間隔がとれるものが推進されています。ソーシャルディスタンス確保のため、座る向きを変えたり間隔を空けることも大切です。
レイアウトを変更の相場は、1㎡1万円から2万円ほどです。業者選びの際は事前見積りをしっかり取り、内容に納得してから依頼しましょう。
レイアウト設計からインテリアの調達、設置までをすべて1社で担ってくれる業者は、手間がかからないので忙しい時期におすすめです。
希望するコンセプトに対して最適なレイアウトを実現するためには、相談できる専門の会社に依頼することをお勧めします。
レイアウトを考える前にご相談を
自社のオフィスレイアウトを考えるときに重要なのは、どのような会社を目指したいかです。
また、コロナ禍におけるオフィスレイアウトでは、ソーシャルディスタンスを保てるスタイルを選ぶことも重要です。機能性と見栄えを両立したオフィス実現のため、目指すスタイルとその相場を把握したうえで、信頼できる業者に依頼したいですね。
オフィスバコは、オフィスレイアウトを設計する会社のご紹介や、設備・什器、ICTなどのご要望にワンストップで対応します。どこに頼めばいいかわからないという場合には、ぜひ一度ご相談ください。
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