アイジーエヴァース株式会社

居心地のよい社員食堂、
多目的ホールで社員のモチベーションを高める!
老舗企業の次世代への取り組み

  • モチベーション向上
  • フレキシビリティ
  • ブランディング
  • コミュニケーション活性化
  • 人材採用

アイジーエヴァース株式会社

Point

  • 社員想いの社長がつくったこだわりの社員食堂
  • 社員のモチベーションがアップし「企業力」を高められるインテリア計画
  • シーンに応じ柔軟に対応できる可変性のある家具レイアウト

100年に1度の大変革期に突入した自動車業界。「アイジーエヴァース株式会社」は、主に自動車部品の鍛造金型の設計製作を手掛ける老舗企業である。同社を率いるのが代表取締役社長・稲垣徹也氏。同社は大変革時代への決意表明と企業のイメージチェンジを図り、1960年の創業から年月を重ね、節目である2020年に社名を「稲垣鉄工株式会社」から「アイジーエヴァース株式会社(IG EVEARTH)」に変更した。そして迎えた2023年。満を持して新社屋を新設した。

新社屋の計画でとくにこだわったのは2階の多目的ホールだ。2階は全体で約1000㎡あるのだが、その3分の1をこの多目的ホールに割いて計画を進めた。広さは以前の約2.5倍。ここは普段は社員食堂や社員の休憩スペースとして利用し、イベント時や採用活動、来訪者が多い工場見学などの際にはセミナー会場としても利用する大切な場所にしたいと考えていた。

オフィスの課題と解決

Before

昼食の時間を楽しみ、社員がゆったりと過ごせる食堂をつくりたい

社員食堂を計画する上で思い描いたのは『居心地のよいカフェのような空間』。イメージに合う社員食堂を探し「これだ!」と思った場所へは実際に赴くなど、徹底的にリサーチ。と同時に「自分たちだけで実現するのは無理だ。イメージを具現化する専門家も探さなければ…」と思ったそうだ。

そんな中で目にとまったのがオフィスバコだったとのこと。理由をうかがってみると「率直にセンスを感じた」「自分のイメージを実現してくれそうだった」との嬉しいお言葉を頂戴した。ご相談の内容は、多目的に使うカフェテリアにマッチした家具やインテリアの提案であった。

After

広々としていて居心地よく、リラックスして過ごせる空間が実現

オフィスバコでは単に家具やインテリアを配置しご提案するだけではなく、ゆったりとリラックスできる空間というコンセプトを生かすために細部までじっくりと打合せを行った。

稲垣社長が強くこだわっていたポイントのひとつは「広さ」。空間自体の広さはもちろんのこと、ひとりひとりのスペースの広さにもこだわって計画を進めた。社員がゆったりと過ごせる社員食堂として、テーブルの一人分の幅は、ボックス席を除き80センチで計画。飲食店では一人当たりの席の横幅が60センチ程度なので、それと比較するとかなりゆったりとしていることがわかるだろう。各席の広さを確保しながら、必要な座席数も確保できるよう丁寧に計画を練っている。

さっと食事を済ませたいスタッフが利用する
配膳場から最も近いテーブルも幅80センチを確保。

Before

社員一人ひとりの能力を最大限に発揮し「企業力」を高められる場づくり

広さのほかに計画のもうひとつの要となったのは、空間の中で席のバリエーションを増やし様々な場を設けること。緑を見ながら食事ができるテーブル席、ゆったりと時間が過ごせるボックス席、景色を眺められるカウンター席など、目的や気分によって使い分けられる豊かな空間になっている。

After

座席のバリエーションを豊富にすることで新たな楽しみや様々な過ごし方が生まれ、
社員のモチベーションがアップした。

空間づくりに際し稲垣社長がどうしても取り入れたかったもの。それがグリーンだ。グリーンといっても、手入れや衛生面も考えてフェイクを採用しているが、昨今のフェイクグリーン(人工植物)はクオリティも高く、本物に近い癒し効果を感じられるほど。プランターのアイデアはリサーチの中でひらめいたそう。室内に居ながらにして外にいるような爽やかさを感じさせる魅力的なインテリアだ。

シンボルツリーを据えた正方形の大テーブルとそこから延びるカウンター席は、特注で製作したもので、この空間を象徴するメインスポット。人が自然と集まり、コミュニケーションの活性化にもつながっているとのこと。ラタン調の椅子はリゾートにいるかのようにリラックスできるようにと、座り心地にもこだわって選ばれている。

そして、この窓際のカウンター席も圧巻だ。昼食時は取り合いになるほど社員からの人気が高く、この席に座るためにわざわざ時間をずらして昼食をとるスタッフも出てきているとか…。遮るものがないため視界が気持ちよく開けている。大パノラマを望みながらの昼食は格別に違いない。

テーブルや椅子もこだわりを持って選定をしている。テーブルは丸型、角型のほかアクセントとして雲型を取り入れ、それぞれに合わせてデザインや張地の異なる椅子をコーディネート。シンプルながら飽きがこず、それでいて洗練されたものを床材にマッチするようチョイスし、床・テーブル・椅子それぞれが引き立て合う空間を演出した。

テーブルと椅子の配置もゆとりがあり、窮屈感はみじんもない。社員の皆さんは思い思いの場所で打ち合わせをしたり、談笑したり、広々とした空間を満喫している。実はこれも稲垣社長の狙いどおり。利用の仕方はフレキシブルに。シーンに合わせて各々が、有効的かつ多目的に使えばよいという考え方だ。

雲形のテーブルは数名で利用でき、話をするときにも真正面にならず角の無いデザインであることから、
自由な意見を交わすブレストのような場面でも活躍しているという。

Before

食堂だけではなくセミナースペースとしても利用できる多目的な空間づくりを希望

今回の計画では、インテリアで社員にとって快適な食堂にすることに加え、多目的に利用できる空間とすることも重要なポイントであった。今後の社員数の増加に対応できることはもちろん、多目的ホールという名の通り、セミナーやパーティー等に利用できる可変性が求められた。

After

可動式の家具でセミナースペースを実現

セミナーは自社の取り組みや強みを知ってもらう絶好の機会。より多くの参加者に対応でき、落ち着いて話を聞くための整った環境をつくることが重要である。そのため、できるだけ人手をかけずにスムーズにレイアウト変更ができ、かつ変更した時にも不格好にならない計画を行った。

多目的ホール 通常時
多目的ホール セミナー時

セミナー開催に必要なスペースを容易に確保することができるよう、オフィスバコからは可動式の家具を提案。セミナースペースとなる箇所に置かれている丸テーブルや大きな雲形テーブルにはキャスターがついており、倉庫への移動もスムーズだ。椅子も軽量で省スペースにスタッキングができるものを選定している。食堂利用時のゆったりとした明るい雰囲気を壊さず、チープに見えないものを選定しているのもポイントだ。

オフィスはこう変わった

  • 新天地でのオフィスの雰囲気について聞いてみると…。「新社屋に移転してまだ日は浅いが、社員のモチベーションは確実に上がっている」。稲垣社長はそう言った。それは居合わせた社員の方々の生き生きとした表情からも十分にうかがい知ることができた。そして取材の中で強く感じたことは、稲垣社長がとにかく「社員想いである」ということ。それはこの新しい社員食堂を見ればお分かりいただけるだろう。この空間には「居るだけでポジティブな気持ちになる」そんな工夫が随所に施されているのだ。「企業は人なり」というが、まさにそこで働く人しだいで良くも悪くもなるということだろう。まず大事なのは社員。そんな稲垣社長の想いを実現する一端を担えていれば、なによりである。

  • クライアント名

    アイジーエヴァース株式会社

  • 事業内容

    ・自動車部品の金型設計製作
    ・試作開発部品製作
    ・ハイブリッド自動車用MGセグメントコイル
     成形治具アッセンブリ製作

  • 従業員数

    90名

  • 所在地

    愛知県刈谷市半城土町生出104-14

  • 納品日

    2023年4月28日

  • 施工範囲

    レイアウト提案、什器納入

  • 提案・納品

    オフィスバコ(CBCビップス)

  • 取材日

    2023年5月17日

  • 写真撮影

    森田真悠

このオフィスに近い条件の事例

事例紹介一覧に戻る