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※この記事は、オフィス改装を「工事」ではなく「判断のプロジェクト」として整理する、「オフィス改装の考え方」3本の記事シリーズのうちの1本です。
オフィス改装や移転の相談を受けていると、
多くの担当者が、同じような言葉を口にします。
「こんなに大変だとは思いませんでした」
「誰に相談すればいいのか分からなくて…」
「途中から、話が噛み合わなくなってきて」
もし、あなたが今まさに同じような状況にいるなら、
最初にお伝えしたいことがあります。
それは、あなたの段取りや能力の問題ではない、ということ。
オフィス改装は、構造的に“揉めやすいプロジェクト”なのです。
オフィス改装でよく起きる「あるある」
まずは、よくある光景を並べてみます。
・話が進むほど、決めることが増えていく
・業者ごとに言うことが違い、何が正しいのか分からない
・見積が出揃っても、比較の仕方が分からない
・「それは聞いていない」、「前提が違う」が頻発する
・社内から「結局いくらかかるの?」と聞かれる
・本業よりオフィスのことで頭がいっぱいになる
どれか一つでも心当たりがあるのではないでしょうか?
それは、ごく普通の状況です。
なぜ、こんなことが起きるのか?
理由はシンプルです。
オフィス改装は、最初から“難易度が高い構造”になっているから。
理由① 関わる人が多すぎる
オフィス改装には、最低でも以下の人たちが関わります。
・経営者・決裁者
・社内の実務担当者
・設計会社
・施工会社
・ICT・ネットワーク業者
・什器・家具業者
そして重要なのは、
それぞれが「違う正解」を持っているということ。
・設計者は「空間としての完成度」
・施工者は「工事のしやすさ・安全性」
・ICT業者は「配線・機器の合理性」
・経営者は「投資対効果」
・実務担当者は「現実的な運用」
誰も間違っていません。
ただ、視点が違うだけです。
理由② 施主側に「全体を見る役割」がいない
ここが、最も大きなポイントです。
オフィス改装では、
業者側はそれぞれの専門領域しか見ていません。
では、
・全体の優先順位を整理する人
・情報を一つの判断材料にまとめる人
・認識のズレを調整する人
これは、誰の役割でしょうか?
多くの場合、
その役割が自然発生的に、社内担当者に乗ってきます。
本業を持ちながら、専門外の判断を求められ、
しかも失敗すると「なぜ調整しなかったのか」と言われる。
―― 正直、かなり酷な構造です。
理由③ 「工事」だと思って始めてしまう
オフィス改装は、
つい「工事」だと思ってスタートしてしまいがちです。
でも実際には、
オフィス改装 = 判断と調整の連続プロジェクト
・何を優先するか
・どこにお金をかけるか
・どこは割り切るか
・想定外が起きたとき、どう判断するか
こうした判断が、プロジェクトの途中で何度も訪れます。そしてその判断は、
事前に整理されていないと、必ず迷います。
「うまくやっている会社」は何が違うのか?
実は、オフィス改装がうまくいっている会社もあります。
彼らに共通しているのは、デザインが派手なことでも、予算が潤沢なことでもありません。
共通点はただ一つ。
「全体を整理し、判断を支える役割」が最初から存在していること。
・判断軸が言語化されている
・想定外が起きても、冷静に整理できる
・業者とのやり取りが感情論にならない
だから、結果的に「やってよかった」と言える改装になります。
ここまで読んでくださったあなたへ
もし今、
・オフィス改装を考え始めたばかり
・何から決めればいいか分からない
・業者に声をかける前で止まっている
そんな状態はきわめて当たり前。、
むしろ、それはとても健全な立ち止まり方です。
次の記事では、「業者選びの前に、必ず整理すべき3つのこと」について書きます。
多くの会社が、
一番飛ばしてはいけないステップです。
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※この記事シリーズは、
オフィス改装を「失敗しない判断」に変えるためのコンテンツです。
判断に迷っている方の、整理の材料としてお読みください。




