ノウハウ

いつやる、どうやる外壁塗装(2)良い事業者の選び方

外壁塗装シリーズの第二回。外壁塗装は、来訪客が会社に対して抱く印象に大きな影響を与えるという攻めの側面と、建物を守るという守りの側面があります。オフィスや工場で適切な塗装塗り替えを、適切なタイミングで行うことで、企業のイメージアップや、ブランディング向上、社員の意欲向上にもつながります。

今回も、オフィスバコアドバイザーの伊藤の協力のもと、外壁塗装事業者の選び方について、ポイントをわかりやすく解説してみました。

第一回 塗装の塗り替えのタイミング 〜外壁は本当に10年で塗り直した方が良いの?〜(前回)

第二回 良い事業者の選び方 〜外壁塗装の価格の違いは何?どこに頼んでも同じ?〜(今回)

伊藤プロフィール:前職で外壁塗装の営業・現場管理を担当している外装工事の事情通。CBCビップスでは、社内ネットワークの構築から、外壁塗装の相談まで幅広くお客様のオフィスづくりの相談に乗っている。

外壁塗装の価格の違いは?

紙のチラシやネット広告では、価格ばかりに目が行きます。外壁塗装の費用は一体どうなっているのでしょうか。

塗装費用の内訳は、大きく以下に分けられます
・材料費
・職人さんの工賃
・足場代
・営業経費/利益

もちろん、同じクオリティのものであれば、価格は安いに越したことはないのですが、気をつけなければならないのは、施工品質によって結果が大きく異なること。

単に壁に色がつけば良いわけではなく、前回説明した通り、外壁塗装の重要な役割は、建物の保護です。そのためには、適切なプロセスで、適切な塗料を、適切な量、適切な施工方法で塗布して、しっかりと塗膜を作ることが重要なのです。

必要以上に価格を下げようとすると、見た目には大きな違いがなくても、見えないところで品質が落ちているようなことになりかねない(大切な建物が守られていないことになりかねない)ので、お勧めできません。

適切な塗料を適切な量で

例えば、塗料は溶液で薄めてから塗布するのですが、その際に溶液を多め(=塗料薄め)にすると、材料費が抑制できるだけでなく、塗布は楽になり作業は早くなります。一方で、塗料が規定より薄く塗られた場合、塗膜が薄くなり本来の性能を発揮できず、早期にひび割れてしまったり、剥がれてしまうことも起こります。

適切な塗り方で

しっかりと塗膜を作るためには、一般的には、下塗り、中塗り、上塗り(注)という流れで塗膜を形成していきますが、無理に工数を短縮しようとすれば、下塗りや中塗りをスキップすることが起こります。見た目には、一般の人には気がつかない程度の違いかもしれませんが、十分な塗膜が形成されずに劣化が早くなる可能性があります。

(注)下塗りは、素地と中塗り・上塗り塗料の密着を良くするために行われるもので、中塗りや上塗りの塗料ではなく、シーラー、フィーラー、プライマーなどの下塗り材を塗布します。中塗りと上塗りは同じ塗料を重ねて塗ります。

また、そこまで悪質でなくても、乾燥時間を十分に確保せずに、重ね塗りを行ってしまう可能性があります。塗料は溶剤や水が揮発することで、顔料・樹脂などが固形化します。乾燥が十分でなく、塗料がしっかり固まることができなかった場合、塗料が膨れてしまったり、早期に色あせしてしまうことにつながります。

大切な建物を守るための塗装。適切な施工をしてくれる事業者にお願いしたいですね。

十分な乾燥時間を確保し、丁寧に重ね塗りされ、コーキングも適切に交換された外壁。
見た目が美しくなるのはもちろん、建物が守られます

良い事業者の見分け方

では、良い事業者はどのように見分けるのか。伊藤によると、「残念ながら、お客様ご自身で良い事業者かどうか見極めるのは難しい」といいます。「例えば、規定のプロセス・回数で塗っているか、結果をみただけでは、一般の方にはわからない」。

価格ばかりを訴求する事業者は要注意です。「同じことをやれば大体どこも同じ金額になります。安さを謳う場合には、雨樋など壁以外にも塗るものも含まれているか、コーキングも補修だけでなく交換が含まれているか、など確認した方が良いと思います。あまりに安くやっているところは職人さんがギリギリの価格なのでスピード勝負で仕事が粗くなる可能性もあります。」

雨樋の塗装も必要
コーキングの交換も合わせて行いたい

「お客様に寄り添って、丁寧に説明してくれるかどうか」は、会社や担当者の姿勢が見えてくるので、とても大切なポイントです。担当者がキチンと知識を持っていて説明をしてくれるかどうか、材料の違いや現場で気を付けることなどの説明をしてくれるかどうか、実際に作業を行う職人さんをしっかり把握し、理解しているかどうかを確認することで、自分たちのサービスに自信を持っているかが見えてくるでしょう。

オフィスや工場の外壁塗装を検討中、という方は、オフィスバコにご相談ください。お客様のニーズにあった外壁塗装の事業者をご紹介するだけでなく、いま行うべきかどうか、適切なタイミングについても中立的な立場からアドバイスします!

外壁塗装に限らず、オフィス改装のご相談から、設計・施工会社のご紹介、ICTや設備・什器まで、一貫してサポートすることができます。

まずは気軽にお問い合わせください。

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