株式会社戸塚

経営戦略を空間で体現する。
築40年の工場事務所から、
成長を加速させる戦略的オフィスへ

  • ブランディング
  • 人材採用
  • モチベーション向上
  • 新たな取り組みのためのスペース整備
  • 補助金活用

株式会社戸塚

群馬県渋川市

Point

  • 部分修繕だけでなく、ゾーニング変更により、空間の骨格から見直すフルリノベーションへ
  • 社員と来訪者の動線を分離し、働きやすさと来客対応を両立
  • 大量の書類を収める造作収納により、整理された状態を保ちやすいオフィスへ
  • 神棚や既存の鉄骨柱など、建物固有の要素を空間の魅力へ転換
  • 補助金のスケジュールに合わせつつ、かつ、事業を止めずに改装を完成

オフィスを変えることは、会社の進む方向を宣言することだった。

群馬県渋川市でサッシ・ガラス工事業を営む株式会社戸塚は、従来注力していた非木造建築物(ビル・工場等)向けのBtoB事業(事業者向け)に加え、断熱窓や玄関ドアリフォームを中心とした木造住宅の改修ニーズに応えるBtoC事業(一般消費者向け)を新たな成長分野と位置づけている。こうした戦略に合わせ、一般のお客様をお迎えできる場作りと、採用強化を見据えた拡張性のあるオフィス環境作りを計画した。

当初は、リノベーション計画の第一段階では内装の「部分的な修繕」を想定していたが、株式会社アールプランの提案もあり、ゾーニングの見直しにより、動線や収納まで空間の骨格から組み直すフルリノベーションを計画。BtoCリフォーム事業を見据えたインフラ整備と組織変革という明確なビジョンを体現するものとなった。採用計画も順調に進み、新たに3名採用し、さらに採用プロセス中だという。

単なる老朽化対策ではなく、成長戦略に本気で取り組むことを社内外に伝える、象徴的なリノベーションとなっている。

株式会社戸塚の皆さま

オフィスの課題と解決

Before

古さを直すだけでは、会社のこれからが伝わらない。
築40年が経過した事務所は全体として暗く、会社の技術力や今後の姿を伝えにくい状態だった。

築40年が経過した事務所。これまで一度も大規模なリフォームを行っておらず、全体として暗く、古い印象があった。

長年使われてきたスチール製の収納家具や経年劣化した床・壁が目立ち、社員が毎日働く場所としてだけでなく、取引先や採用候補者を迎える場所としても、会社の技術力や今後の姿を十分に伝えにくい状態だった。オフィスの改修は当初、壁紙や床の貼り替え、古くなった設備の交換など、既存の間取りを前提とした改修も検討されていた。

改装前の事務所
改装前の事務所。長年使用されてきた内装や家具が残り、空間全体に暗く古い印象があった。
改装前の事務所

After

壁を撤去し、明るく開放的なオフィスへ。
ゾーニングを変更し、空間の構成そのものを見直した。

アールプランは、表面的な貼り替えではなく、既存のパーテーションを撤去し、ゾーニング変更によって空間の構成そのものを見直すことを提案した。

収納家具やキャビネットで細かく区切られていた事務所を一つの明るい空間として捉え直し、執務席、収納、来客対応のエリアを再配置。造り付け収納の新設や内装も刷新し、木の温かみと明るさを感じられるオフィスへと生まれ変わった。

改装後のオフィス
既存のパーテーションを撤去し、執務席と収納を再配置。光が広がる、明るく開放的なオフィスへ刷新した。

部分修繕ではなく、課題の根本から考える

オフィス改装では、壁紙、床、机など、目に見える古さを解消することに目が向きがち。しかし、長年使ってきた事務所には、見た目だけではなく、

  • 動線が使いにくい
  • 収納量が足りない
  • 来訪者から執務スペースが見える
  • 空間が細かく分かれている
  • 電話やネットワークの配置が現在の働き方に合わない

といった課題が蓄積していることも多い。

株式会社戸塚の事例でも、既存の間取りを残したまま内装だけを新しくすると、完成後も使いにくさが残る可能性があった。そこで、現在の空間を前提にするのではなく、社員がどのように働き、来訪者をどのように迎えたいのかから、オフィス全体を組み直した。

設計・施工の裏側

大山敦史 様

「最初は『予算内で部分的に直す』というご相談でしたが、株式会社戸塚の今後(BtoC展開や採用強化)を考えると、表面的な修繕では不十分だと感じました。そこで、ゾーニングを見直して動線・収納・空間すべてを骨格から見直すフルリノベーションをご提案しました。株式会社戸塚の『事業を成長させる』という強い意志があったからこそ、大胆な設計に踏み込めたプロジェクトでした。」
――株式会社アールプラン 代表取締役社長 大山敦史 様

Before

社員と来訪者の動線が混在していた。
来訪者が執務エリアの近くを通ることになり、双方が落ち着きにくい環境だった。

改装前は、社員が日常的に使う執務動線と、来訪者を案内する動線が重なっていた。また、社内外の人が利用する場所と、社員だけが使う場所との区分も明確ではなかった。

来訪者が打ち合わせスペースやトイレへ移動する際に、社員の執務エリアや書類の近くを通ることになり、社員にとっても来訪者にとっても、落ち着きにくい環境だった。

After

社員と来訪者の動線を明確に分離。
開放感を保ちながら、高さを抑えた収納家具で視線をコントロールした。

改装後は、入口から来訪者を打ち合わせスペースやトイレへ案内する動線と、社員が執務するエリアを明確に分けた。来訪者が社員の作業スペースを横切らずに移動できるため、社外の人を迎えやすくなり、社員も視線や通行を気にせず、目の前の業務に集中できる。

また、間仕切り壁を設けず、高さを抑えた収納家具を使って緩やかに区切ることで、開放感を保ちながら視線をコントロールしている。エントランスの自動ドアを開けた瞬間に広がる明るい空間と、コーポレートカラーのグリーン、そして木の温かみの調和が、来訪者にポジティブな第一印象を与えるようになった。

Before:社員の執務動線(青)と来訪者の動線(緑)が重なっていた。

改装前の動線(平面図)
  • ① 応対カウンターと打合せスペース、従業員の動線が重なっており、落ち着かない印象。
  • ② 打合せで使うカタログ類が打合せスペースと離れており、従業員ゾーンに取りにいかなければならない。
  • ③ パーテションがあることで、入室した際の圧迫感、狭隘感がある。
  • ④ トイレに行く際、従業員エリア・工場エリアを通るため、雑然とした中を移動することになる。

After:入口から打ち合わせスペース・トイレへ向かう来訪者の動線と、社員の執務動線を分離した。

改装後の動線(平面図)
  • ① 応対カウンターと打合せスペース、従業員動線を分離。同時利用でも余裕あるスペースに。
  • ② 打合せで使うカタログ類を来客ゾーンに面することでスムーズな打合せに貢献。
  • ③ 座った時に目線が程よく遮蔽される程度に高さを抑えた収納棚で、開放的かつ緩やかなスペース分離。
  • ④ トイレ動線は従業員動線との重なりを極力短く、工場を通るルートを排除。
執務エリアと来客エリアを緩やかに区分した様子
高さを抑えた収納家具によって、執務エリアと来客エリアを緩やかに区分。来訪者が社員の作業スペースを横切らずに移動できるよう、入口からの動線を再設計した。

動線を変えることで、社員と来訪者の双方が過ごしやすくなる

オフィスの動線は、日常的には意識されにくい一方、働きやすさや来訪者の印象に大きく影響する。社員と来訪者が同じ通路を使う状態では、来客があるたびに社員が片付けや視線を意識しなければならない。来訪者側も、書類や備品の置かれた執務エリアを通ると、落ち着いて打ち合わせを始めにくくなる。

今回の改装では、見せる場所と、社員が仕事に集中する場所を分けることで、

  • 来訪者を案内しやすい
  • 社員が仕事に集中しやすい
  • 社内の書類や情報が見えにくい
  • 事務所全体が整理されて見える

という効果を目指した。

経営・事業戦略の視点

山口潤 様

「以前は書類の置き場がなく、重要な資料がデスク周りに平積みされている状態でした。しかし、壁面いっぱいの収納を作っていただいたことで、『定位置』が決まり、誰でも片付けられるようになりました。『きれいな状態であれば、誰も汚さない』という好循環が生まれ、整理・整頓・清掃といった5Sの文化が根付いたことが、実は一番の成果かもしれません。また、和式だったトイレを洋式・ウォシュレット化し、キッチンを含めてフルリノベしたことで、従業員の満足度も非常に高まっています。」
――株式会社戸塚 取締役 山口潤 様

Before

大量の書類があり、収納家具を増やすほど雑然として見えた。
収納の高さや奥行きが揃わず、空間全体に統一感を持たせにくかった。

サッシ・ガラス工事の業務では、図面、見積書、施工資料など、多くの書類を取り扱う。改装前は、それらを収めるためにスチール製のキャビネットや本棚が並び、必要に応じて家具を追加してきた結果、収納の高さや奥行きが揃わず、空間全体が雑然と見える状態だった。

内装だけを新しくしても、完成後に既製品の収納家具を並べれば、以前と同じような印象に戻ってしまう懸念があった。

改装前の収納家具
改装前は、業務上必要な多くの書類を収めるため、複数の収納家具が並び、空間に統一感を持たせにくい状態だった。
改装前の収納家具

After

壁面いっぱいの造作収納で、収納力と一体感を両立。
内装・間仕切り・収納を一体的に設計した。

アールプランは、市販のキャビネットを置くのではなく、空間の寸法に合わせて現場で製作する造作棚を提案した。壁面いっぱいに収納を設けることで、必要な容量を確保しながら、壁や柱との間に無駄な隙間が生まれることを防いでいる。

また、内装、間仕切り、収納を一体的に設計したことで、後から家具を追加したような雑然とした印象がなく、オフィス全体に統一感が生まれた。

壁面いっぱいに設けた造作棚
壁面いっぱいに設けた造作棚。業務で扱う書類の量と使い方に合わせ、必要な収納力を確保した。建物の寸法に合わせて製作することで、壁面を無駄なく活用。内装と収納に一体感を持たせている。

「完成したときだけきれい」ではなく、きれいな状態を保てる設計へ

オフィス改装直後は、家具や書類が少なく、きれいに見える。しかし、日々の業務に必要な収納量や使いやすい動線が確保されていなければ、机や棚の上に書類が置かれ、短期間で再び雑然とした状態に戻ってしまう。

今回の造作収納では、見た目だけではなく、

  • 現在保管している書類の量
  • 日常的に取り出す頻度
  • 将来増える可能性
  • 社員が使いやすい高さ
  • 来訪者から見える範囲

まで考えて、収納の位置と大きさを設計している。

造作家具は、必ずしも高価な特注家具を意味するものではない。アールプランは設計から施工まで内製化されているため、現場での微調整もスムーズで、既製家具を複数購入する場合より合理的なコストで、空間に完璧にフィットする収納を実現できた。

設計・施工の裏側

柏原創 様

「株式会社戸塚様では、業務上保管する書類が多いため、見た目だけを整えても、収納力が不足すれば、完成後にまた物があふれてしまいます。実際の書類の量や使い方を確認し、建物の寸法に合わせて造作棚を計画しました。設計・施工が直結している強みを生かし、きれいな状態を長く保てることを重視しています」
――株式会社アールプラン 一級建築士 柏原創 様

Before

神棚と構造柱が、空間の中でちぐはぐに見えていた。
撤去できない鉄骨柱の柱型も、壁から出っ張って目立っていた。

改装前の事務所には、会社が大切にしてきた神棚が設けられていた。一方で、神棚が取り付けられていた位置は、壁面の中での配置バランスに違和感があり、雑然とした空間の中に一緒に埋もれている印象があった。

また、室内には建物の構造上撤去できない鉄骨柱があり、壁から出っ張った柱型が空間の中で目立っていた。

改装前の神棚まわり

After

神棚を会社の象徴として、空間の中心に据える。
壁に「ふかし加工」を施し、空間に正面性を与えた。

アールプランは、神棚を単に以前と同じ位置へ戻すのではなく、会社の歴史や価値観を表す象徴として捉えた。神棚を据える象徴的な面を創るために、中央の壁に厚みを持たせる「ふかし加工」を施し、仕上げを変えることで空間の中に正面性を与えた。

これにより「顔となる面」を生み出し、神棚を据えることでより空間の中心を意識させ、同時に安定感を感じさせるように意図している。建物の柱や壁、窓や神棚などの構成要素を再構築し、象徴的な壁と神棚をオフィス全体の軸として位置づけたことで、空間に落ち着きと品格が生まれた。

改装後の神棚まわり
壁面に厚みを持たせ、神棚が室内の中心に見えるよう配置。会社が大切にしてきたものを、オフィス全体の軸として生かした。

After

撤去できない鉄骨柱を、「見せる木の柱」へ。
隠すのではなく、空間を引き締めるアクセントとして生かした。

建物の構造上、鉄骨柱を取り除くことはできない。そこで、無理に隠すのではなく、木目の仕上げ材で包み込み、オフィスのデザインを構成するアクセントとして活用した。

壁が出っ張っただけに見えていた柱型が、木の温かみを感じさせる要素へ変わり、造作収納や間仕切りとも調和している。

改装前の鉄骨柱
Before:壁から出っ張った柱型が空間の中で目立っていた。
木目で包んだ鉄骨柱
After:撤去できない鉄骨柱を木目で包み、隠すのではなく、空間を引き締めるアクセントとして生かした。

建物の制約を、デザインの価値へ変える

既存建物のリノベーションでは、柱、梁、配管、窓、段差など、撤去や移動が難しい要素が必ずある。それらをすべて隠そうとすると、工事費が膨らんだり、空間が狭くなったりすることがある。

今回の改装では、

  • ずれて見える神棚は、壁面を造作して中心に据える
  • 撤去できない鉄骨柱は、木目で仕上げてアクセントにする

というように、既存建物の制約を否定するのではなく、空間の魅力へ転換している。新築と異なり、既存建物の特徴を読み取り、どう生かすかがリノベーションの成否を決める。

設計・施工の裏側

柏原創 様

「既存建物の改修では、動かせない柱や設備が必ずあります。今回は柱型を無理に隠すのではなく、木目で包み、空間のアクセントとして生かしました。神棚についても、単に元の位置へ戻すのではなく、会社の象徴としてオフィスの中心に見えるよう計画しました」
――株式会社アールプラン 一級建築士 柏原創 様

オフィスはこう変わった

株式会社戸塚のオフィス改装は、古くなった内装を新しくするだけの工事ではなかった。

取締役の山口潤様が中心となり、今後の会社に必要な働く環境、採用候補者や取引先からの見え方、通常業務を続けながら改装する方法を、アールプランとともに検討。その結果、オフィスは大きく5つの点で生まれ変わった。

  • 1.表面だけの部分修繕でなく、空間の骨格を変える改装へ

    改装の検討当初は、まず第一段階の目的としては、築年数に応じた内装や設備の修繕を実現することが主な目的だった。複数の事業者からも、予算内で壁紙や床を貼り替える部分的な改修案が提示されていた。

    その中で、アールプランは、既存のレイアウトのままでは、動線、収納、来訪者からの見え方といった根本的な課題が残ると判断。ゾーニングの再構築を行って空間全体を組み直す提案を行った。

    当初の想定より第一段階としての工事範囲は大きくなったが、単に新しくするだけでなく、会社の成長戦略を具現化するオフィス作りへ、プロジェクトの考え方が明確に伝わるものとなった。

    フルリノベーション後のオフィス
    当初想定していた部分修繕から、壁や動線を含めたフルリノベーションへ。オフィスの使い方そのものを見直した。

    経営・事業戦略の視点

    山口潤 様

    「アールプランの提案は、壁を撤去して動線や収納まで変えるという大胆なものでした。なぜその工事が必要なのか、今後のBtoC展開や採用への影響を含めて丁寧に説明いただいたことで、完成後のビジョンが明確になり、決断することができました。」
    ――株式会社戸塚 取締役 山口潤 様

  • 2.社員と来訪者が、互いに気兼ねなく過ごせるオフィスへ

    改装前は、来訪者が社員の執務エリアを通る必要があり、来客のたびに社員も来訪者も周囲を意識する環境だった。従業員の「来てほしくない」は、来訪者にも伝わってしまう。

    改装後は、入口から打ち合わせスペースやトイレへ向かう来訪者の動線と、社員の執務動線を分離した。来訪者をスムーズに案内できる一方、社員は執務スペースで目の前の仕事に集中できる。動線を変えたことで、空間の見た目だけでなく、従業員や来訪者の行動も変わった。

    社員と来訪者の動線を分離したオフィス
    社員と来訪者の動線を分離。来客対応のしやすさと、社員が仕事に集中できる環境を両立した。
  • 3.書類を隠すのではなく、業務に合った収納の仕組みをつくる

    業務に必要な書類が多い会社では、収納を減らして空間を広く見せるだけでは、完成後の使い勝手が悪くなる。

    今回の改装では、書類を減らすことだけを前提とせず、必要なものを適切に保管できる造作棚を壁面に設置した。収納の場所と容量が明確になったことで、デスク周辺や通路に書類があふれにくくなり、整理された状態を保ちやすくなっている。

    大量の書類を収納できる壁面造作棚
    大量の書類を収納できる壁面造作棚。業務上必要な収納量を確保し、整理された状態を保ちやすくした。
  • 4.会社が大切にしてきたものを、新しい空間にも受け継ぐ

    大規模に空間を変える一方、これまで会社が大切にしてきた神棚は、新しいオフィスの中心的な要素として残した。神棚が室内の中心に見えるよう、壁面を立体的に造作し、オフィス全体の軸として再構成している。

    古いものをすべて取り除くのではなく、会社の歴史や文化を新しいデザインの中へ取り込むことで、株式会社戸塚らしいオフィスとなった。

  • 5.従業員に優しいオフィスへ

    改装は来訪者へのアピールだけでなく、日々働く従業員にも歓迎されている。特に水回りの刷新は従業員から好評である。和式だったトイレを洋式・温水洗浄便座へ変更したことで快適性が飛躍的に向上した。

    改装前の水回り
    Before:改装前の水回り。
    改装前の和式トイレ
    Before:和式トイレのままだった。
    改装後のトイレ
    After:洋式・温水洗浄便座へ刷新。キッチンを含めてフルリノベーションした。
    改装後の水回り
    After:木目でまとめた、明るく清潔感のある水回りに。

    また、造作収納の設置によって「定位置」が決まり、誰でも片付けられる仕組みが整った。「きれいな状態であれば、誰も汚さない」という好循環が生まれ、整理・整頓・清掃といった5Sの文化が自然と根付いた。

    加えて、今回のリノベーションに合わせて、健康に優しい家具を導入。働く環境が美しくなっただけでなく、機能性や快適性が向上したことで、今後の成長戦略や人員増にも柔軟に対応できる組織基盤が整った。

  • アールプランを選んだ理由

    複数の事業者から提案を受ける中で、株式会社戸塚がアールプランを選んだ理由は、予算内で依頼内容をそのまま形にするだけでなく、会社が抱える課題を読み取り、適切な選択肢を提示したこと。

    壁紙や床を貼り替える部分改修でも、見た目を新しくすることはできる。一方、アールプランは、動線、造作収納、神棚、構造柱まで含め、完成後に社員と来訪者がどう過ごすかを考えた提案を行った。依頼された工事項目に答えるのではなく、この会社に本当に必要な空間は何かを考えた適切な提案であったことが、事業者選びの大きな決め手になったという。

    柔軟な提案ができた背景には、アールプランが設計と施工を内製しており、コミュニケーション良く対応できることもある。

    経営・事業戦略の視点

    山口潤 様

    「他社からは予算に合わせて壁紙や床をきれいにする提案が中心でしたが、アールプランは『会社の未来』を考え、動線や収納まで踏み込んだ案を出してくれました。自社で設計・施工を完結させている安心感と、コミュニケーションのストレスのなさが、大きな決め手になりました。」
    ――株式会社戸塚 取締役 山口潤 様

  • 通常業務を続けながら、限られた期間で工事を実施

    既存の事務所を改修する場合、内装のデザインだけでなく、工事中の業務をどう継続するかも重要。

    株式会社戸塚では、1階の事務所を改修する期間、2階に仮事務所を設置した。工事前にデスクや必要書類を移動し、電話とインターネット環境も一時的に切り替えた。さらに、今回は小規模事業者持続化補助金を利用していたため、補助事業のスケジュールも踏まえて工事を進める必要があった。

    株式会社戸塚とアールプランが密に連携し、通常業務を継続しながら改装を実施。1階の工事期間中は、2階の空きスペースを仮事務所として活用した。社員自ら断捨離を行い、必要最低限の荷物で移動したことで、混乱なく業務を遂行できた。

    設計・施工の裏側

    大山敦史 様

    「今回は、通常業務を続けながら工事を進める必要がありました。内装工事だけでなく、仮事務所への移動や電話・ネットワークの切り替え時期まで含め、株式会社戸塚様と細かく確認しながら工程を組みました。発注者と施工側が早い段階から役割を共有できたことが、予定どおり進められた大きな要因です」
    ――株式会社アールプラン 代表取締役社長 大山敦史 様

  • オフィスバコが果たした役割

    株式会社戸塚からご相談を受けた時点では、改装の具体的な工事範囲や、どのような事業者が適しているかは、まだ明確に決まっていなかった。

    オフィスバコでは、まず、現在の事務所の課題、予算、希望時期、今後どのような会社に見せていきたいかをヒアリングした。そのうえで、既存オフィスのリニューアルに対応でき、依頼内容をそのまま施工するだけでなく、空間の使い方から提案できる事業者として、アールプランをご紹介した。

    オフィス改装では、最初から発注内容を正確に決めることは簡単ではない。だからこそ、近くの施工業者を紹介するだけではなく、会社の課題に合った専門家を選び、発注者と専門家の認識をつなぐことが重要である。

    経営・事業戦略の視点

    山口潤 様

    「自分たちだけではどの会社に相談すべきか分かりませんでしたが、オフィスバコから自社の課題に最適なアールプランを紹介してもらえたことが、今回の成功の出発点でした。」
    ――株式会社戸塚 取締役 山口潤 様

  • 改装後の変化

    新しいオフィスは、明るさやデザインだけでなく、社員の働き方や来客対応にも変化をもたらした。

    壁面収納によって書類の置き場所が明確になり、社員と来訪者の動線を分けたことで、来客時にも執務エリアを過度に意識する必要がなくなった。また、会社の歴史を象徴する神棚や、既存建物の鉄骨柱をデザインに生かしたことで、他社のオフィスを模倣したのではない、株式会社戸塚らしい空間となっている。

    今後、採用面接や会社見学、取引先との打ち合わせなどで、新しいオフィスが会社の考え方や仕事に対する姿勢を伝える役割も担っていく。

    株式会社戸塚 代表取締役社長と取締役 山口潤様
    株式会社戸塚 代表取締役社長(左)と取締役 山口潤様(右)。

    経営・事業戦略の視点

    山口潤 様

    「完成後は事務所全体が明るくなり、お客様を自信を持って迎えられるようになりました。エントランスから自動ドアを開けてオフィスに入った時の空間の広がり。コーポレートカラーが目に入りつつ、木目の温かみとクロスの白の明るさ。オフィスに入った瞬間に会社の良い雰囲気を感じてもらえるようになったと思います。お客様からもポジティブなコメントをいただいてます。従業員からも、収納が使いやすくなり、5Sが自然と守られるようになったと好評です。特に水回りの刷新は、日々のモチベーション向上に大きく寄与しています。」
    ――株式会社戸塚 取締役 山口潤 様

  • 施工期間

    約2か月

  • 施工範囲

    1階事務所、トイレ等の水回り、工場休憩所の一部

  • 手掛けた専門家

    株式会社アールプラン

  • 利用した補助金

    小規模事業者持続化補助金

  • 取材日

    2026年7月

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