Index
多様化する働き方やリモートワークなどにより、オフィススペースの改善を求められる企業が増えています。
快適なオフィス環境を作ることは業務効率の改善だけでなく社員同士のコミュニケーション活性化や会社のイメージアップにもつながりますし、既存設備を見直すことでコスト削減もはかれるなど、さまざまな効果も期待できます。
本記事では、オフィス改装のメリットや費用、注意点、ポイントなどをご紹介します。
オフィス改装のメリット
まずは改装によって期待できるメリットの例を見ていきましょう。
1. 業務効率化
社風や社員の働き方に合わせたレイアウトを検討すれば、より効率的に業務を行えます。レイアウトを考えるうえでの注意点としては、
- コピー機やロッカーを邪魔にならない場所に配置する
- Web会議専用のブースを設ける
- 社員同士の動線を意識してレイアウトする
- フリーアドレスと集中ブースを分けて配置する
などが挙げられます。
社員が固有の机をもたないフリーアドレス制度の導入や、業務スペースとそれ以外を区切ることで集中しやすく働きやすい環境を作ることで、業務効率アップ、生産性の向上などが期待できます。
2. 社員のモチベーションが高まる
社員のモチベーションが高まることも、オフィスリノベーションのメリットと言えるでしょう。使いやすく居心地の良い快適なオフィスは、社員の満足度をあげられます。
休憩スペースを広くとったり、リフレッシュルームをつくったりと、業務スペース以外の場所を充実させることも、社員の仕事に対するモチベーション向上につながります。
3. 社内コミュニケーションが活性化する
HR総研が行った「社内コミュニケーションに関するアンケート」内の「社内コミュニケーションに課題があるか」という質問では、「大いにそう思う」と「ややそう思う」を回答した人の合計が7割を超えています。企業規模に関わらず、多くの会社で社内コミュニケーションが課題となっているようです。
社員同士のコミュニケーション活性化を促す案としては、
- フリーアドレスの導入
- パーテーションや壁など、部署間の仕切りを極力少なくする
- ミーティングスペースをコピー機など人が集まりやすい場所の周辺に設ける
- 休憩を気軽にとれるスペースにソファなどのくつろげる家具を設置
などが考えられます。
4. 企業イメージの向上
オフィスリノベーションにより美しく整えられたオフィスは、訪問されたお客様に好印象をもってもらえるだけでなく、従業員の働きやすさに注力している企業として、企業ブランディングにも良い影響をもたらします。会社のサイトにオフィスの写真を掲載することで、就活中の学生が興味を持つきっかけになることもあるかもしれません。
5. コストの削減
天井や壁、床などの素材のグレードを見直し、場所によって使い分けることでコスト削減にもなります。また、既存の照明設備を見直すことで電気料金の削減につなげられるでしょう。
- 照明をLEDにする
- 空調設備を新しいものに替える
- 西日対策としてパーテーションを設置し、遮光できるレイアウトにする
などが、電気代を抑えるために有効です。
改装の方がオフィス移転よりもコストを抑えられるため、制約がある中でオフィスをリニューアルしたい場合には、特におすすめです。
オフィスの改装費用
改装費用は、改装を行う範囲がオフィス全体か、それとも部分的なものかによって変わります。
費用の目安
まずは、全体的な改装についてです。
レイアウトやデザインなども含めたオフィス全体を改装するため、さまざまなアイデアを実現できますが、その分工事期間は長く、費用も割高です。
目安としては、坪単価10万円から30万円ほどでしょうか。
一方、部分的な改装は、特定の場所のみを新しくしたい場合などに向いています。
例えば少ない予算で会社のイメージアップを図りたい場合は、会社の顔である受付や、来客を迎える会議室だけを改装するという手もあります。
費用は坪単価10万円から30万円ほどで大規模改装と変わりませんが、手を入れる範囲が小さい分、大規模改装よりもコストを抑えられます。
しかし、これらの金額はあくまで目安です。改装の内容や使用素材、立地、規模などにより価格は変動しますので、業者に依頼する際は見積もりをとって、しっかり相談しましょう。
オフィスの改装費用を抑える方法
改装工事費用ををできるだけ安く抑えるためにはポイントがあります。
まずひとつめは、使用素材のグレードを使い分けること。
オフィスの工事費用は、使用する建材や設備の状況、施工方法、素材などにより変わるため、来客スペースには質の良い素材やデザイン性の高い内装を採用し、業務スペースは通常の素材を使用するなど、場所によって素材を使い分けることでコストを抑えることが可能です。
インテリアの発注についても業者を通さず直接依頼することで、費用を抑えられることがあります。
オフィス改装のポイント
オフィスを改装する際にいちばん大事なポイントは、改装の目的を明確にしておくこと。目的に合わせて、レイアウトや業者の選定などを行えば、より良いオフィス改装を実現できます。
ちなみに業者を選ぶ際に確認するポイントとしては、
- 施工実績
- 消防法や建築基準法に詳しい
- アフターサービスがしっかりしているかどうか
などを見ると良いでしょう。
数多くの施工実績を持つ業者であれば、臨機応変なリクエストやトラブルに対応できるだけのノウハウがあります。
改装後のイメージに近い施工事例がある業者も、イメージのすり合わせを行いやすいのでおすすめです。サイトなどで過去の施工実績などを確認してみてはいかがでしょうか。
また、オフィスはたくさんの人が集まる場所ですので、災害時の避難なども含めた安全面も重視しなくてはなりません。
消防法には火災報知器やスプリンクラー、防火扉などそれぞれに対して細かな規定が設けられています。例えば間仕切り壁を追加して新たな個室をつくる場合、書類を消防署に提出しないといけません。火災報知器やスプリンクラー、防火扉などに対しても、細かな規定が設けられています。
さらに、消防法や建築基準法に精通していることはもちろんですが、オフィスの場合は物件オーナーとの契約内容や条件など、オフィスならではの制約について詳しい業者が望ましいです。法や契約にあかるくない業者の場合、サポートが期待できないばかりか、工期に影響が出る可能性もあります。
共用部分などは建築基準法により改装不可とされている箇所がある場合も考えられるため、オーナーにどこまで工事をしていいのか、原状回復はどのくらいの範囲で必要かなどを確認する必要があります。工事業者や設計する会社に原状回復は完璧にできるかも確認しておきましょう。
賃貸の場合、オフィスを退去する際には原状回復が必要です。パーテーションなどの備品も元に戻さなくてはならないため、改装の際は処分してしまわないように注意してください。
あわせて、工事の終了後に不具合が起きた際のアフターフォローがしっかりとできる業者を選んでおくと、改装後も安心です。
改装の目的を明確に
オフィスリノベーションは、業務効率化や生産性向上につながるだけでなく、社員満足度やブランドイメージの向上などさまざまなメリットがあります。
どのような目的で改装を行うのか明確にしたうえでオフィスづくりを行えば、その効果もより大きなものになるでしょう。オフィスバコは、改装にかかる予算面だけでなく、そもそもの目的の整理からご相談に乗ることで、より良いオフィス移転計画や専門業者選びのお手伝いをしています。お気軽にお声がけください。