ノウハウ

最適な配線計画と弱電工事で、オフィスの美観も生産性もアップ!

効率的なオフィス環境を実現するためには、適切な電気配線工事が欠かせません。インターネットや電話システム、照明などの配置に影響を与えるため、配線工事の計画は事前にしっかりと立てる必要があります。

オフィスの移転や改装を計画する際、実は多くの企業が電気配線工事の重要性を見落としがちです。「電気屋さんに入ってもらって検討しているよ」と思っていても、実は強電工事だけで、弱電工事の配線計画は十分に検討されていないケースも結構あるのです。

1.配線工事は「強電工事」と「弱電工事」に分かれる

配線工事は大きく「強電工事」と「弱電工事」に分かれます。「強電工事」は主に照明やコンセントなどの電源供給に関わる工事で、「弱電工事」は電話回線やLANケーブルなどの通信設備に関連する工事です。

多様なICT(情報通信技術)機器がオフィスに導入され、配線計画と弱電工場の重要性も高まっています。

2.弱電工事とは

弱電工事は、通信やデータの伝送を目的とした工事です。ネットワークの安定性や通信の品質を保つために不可欠な要素であり、業務の効率化とセキュリティの向上にも大きく寄与します。

具体的には、オフィス内のLAN配線、電話回線の敷設、Wi-Fi環境の構築などが含まれます。これらの配線計画と弱電工事を適切に行うことにより、スムーズな情報共有と高い通信品質が実現できます。例えば、高速で安定したインターネット回線や、クリアな音声品質の電話回線などがありますが、これらは日常業務をストレスなく行うために必要不可欠です。

3.弱電工事の具体的内容

3-1.電話工事

固定電話を設置しない会社も増えてきましたが、依然として多くの会社にとって、オフィスの移転や改装に際して電話工事は欠かせません。電話工事を適切に行うことで、移転や改装後のスムーズなビジネス運営を確保できます。

クラウドPBX(インターネットを通じて提供されるビジネス用の電話交換システム)など会社の状況にあわせた選択肢もあるので、検討してみましょう。

(参考記事)業務効率化と働き方改革を支えるビジネスツール〜クラウドPBX導入の事例と留意点

3-2.LAN・インターネット工事

オフィスでの効率的な業務遂行のためには、適切なLAN・インターネット工事が欠かせません。現代のオフィス環境ではインターネットが業務の基盤となっており、安定したネットワーク環境が効率的な事業運営に直結します。

ファイル共有やビデオ会議、クラウドサービスの利用には安定したインターネット接続が必要であり、インターネット速度が遅いと業務が滞る可能性があります。例えば、クラウド上での共同作業が主流となっているため、ネットワークトラブルによって業務が中断したり、ビデオ会議中に接続が不安定だと、コミュニケーションに支障が生じることもあります。

3-3.放送設備工事

ある程度以上の規模の会社においては、放送設備工事はオフィスの情報共有において重要です。放送設備は緊急時の連絡や社内イベントの案内など、迅速かつ広範囲に情報を伝えるためのツールとして機能するからです。

例えば、火災や地震などの非常事態が発生した際、放送設備が整備されていれば迅速に全従業員に対して避難指示を出すことができます。また、定期的な社内アナウンスやイベント通知にも利用されます。適切な放送設備が整っていれば、従業員全員に情報が正確に行き渡り、緊急時の混乱を最小限に抑えることができます。

3-4.弱電設備工事

弱電設備工事は、オフィス環境を整えるために欠かせない要素です。弱電設備は、通信やデータ管理などオフィスの機能をサポートするための基礎となります。適切に設置されていないと、業務効率が低下し、トラブルの原因となる可能性があります。

例えば、音響設備やセキュリティシステム、通信機器、ネットワーク機材などが含まれます。具体的には、会議室のプロジェクターやスピーカー、監視カメラなどがその代表例です。これらの設備が正しく機能することで、快適かつ安全なオフィス環境が保たれます。

4.計画的な配線工事が重要

オフィスの配線がこのように乱雑になっていませんか?

継ぎ足し継ぎ足しで機器を導入した結果、適切な配線計画がされていない状況は、見た目が悪いだけでなく、情報インフラが効果的に使えない状況です。

オフィス移転や改装を行う際には、電気、LAN、電話、スピーカーなどの配線工事が必要です。これらの機能はオフィスの業務運営に必須であり、最適な状態で利用できるようにするためには、専門的な配線計画と工事が求められます。また、配線の不具合や不足は業務に大きな支障をきたす可能性があるため、確実に行う必要があります。

例えば、電話線が正しい場所に配置されていないと、電話がうまく使えなかったり、インターネットのLAN配線が適切でないとネットワークが不安定になったりします。スピーカーの位置が悪いと、社内放送や会議の音声がクリアに聞こえなくなるリスクもあります。そのためオフィスの重要な機能を確保するために、適切な配線工事を計画・実施することが不可欠です。

5.コストとスケジュール管理

5-1.スケジュール通りに進める

効率的なスケジュール管理は、全体の費用をコントロールするための鍵です。スケジュール通りに進めることで、計画外の追加費用を防ぐことができます。

配線工事の遅れは、その他の工事の遅延や追加の人件費などを招きコストが増大するだけでなく、オフィスの稼働開始にも直接影響を与え、業務に支障をきたす可能性があります。

5-2.妥当な見積もり

配線工事において妥当な見積もりを取ることは、プロジェクトの成功に繋がります。無理のない妥当な見積もりがあれば、予算オーバーを防ぎ、全体のコスト管理がしやすくなるからです。不明瞭な費用項目を事前に業者に確認することで、追加費用のリスクを減少させます。しっかりとした見積もりを取ることは、全体の工事を円滑に進めるために必要です。

5-3.内装デザインとの整合性

配線工事が内装デザインと調和していることは重要です。内装デザインと配線が不調和だと、オフィス全体の美観や機能性が損なわれます。例えば、ケーブルが露出したままのオフィスでは、見た目が悪いだけでなく、移動時に引っかかったりするなど、障害物となるリスクも高まります。反対に、配線を天井や床下に自然に隠すことで、美しい内装デザインを保ちつつ、機能性も確保できます。

オフィスバコに相談ください

弱電工事は、オフィス重要なインフラであり、適切な設計と施工が求められます。信頼性の高い工事業者を選定し、しっかりとした計画と施工を実施することで、長期的に安定したオフィス環境を構築することが可能です。適切な弱電工事は、企業の生産性と競争力向上アップにつながります。

オフィス移転や改装は、配線計画を見直す良い機会です。見た目が美しくなるだけでなく、ICT機器を効果的に活用するインフラが構築できます。

既存の配線計画を読み解き、適切な構成を提案することは、オフィスデザインの改装とは違った、難しさがあります。

オフィスバコはこれまでに多くのオフィス改装や移転プロジェクトを手掛けてきました。オフィス改装と合わせて配線計画も見直したいという場合は、オフィスバコにご相談ください。

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